【ヒロアカ 】変態に好かれても良いことなんてない!【轟焦凍】
第5章 映画を見に行こう!
映画館を出て下のショッピングモールに降りてきた私達。
「あー、うち腹減ってきたわ!ここのフードコートでなんかつまんだあと無料送迎バスで家帰るから先帰ってええで」
「あ、うん…分かった。私はもうそろそろ家帰って晩ご飯作らなきゃいけないんだけど…柚川さんどうする?
村上さん一緒にここにいるなら無料送迎バスで帰ることになるけど」
『じゃあ私は』
「俺が送ってく」
『え!?』
「分かりました。よろしくお願いします」
「送り狼に襲われんよう気ィつけてな」
『ちょっと!?私まだ何も言ってないんですけど!?』
「行くぞ」
『い、やぁぁあ!!』
私は轟社長に腕を引かれ、強引に駐車場へと歩かされた。
外は雨、しかもバケツをひっくり返したような土砂降りだった。
「すげぇ雨だな。傘持ってねぇから走って車とってくるから雪乃ここにいろよ?」
お、お?これは逃げるチャンスでは?
「逃げたらどうなるか、分かってるよな?」
あ、ダメだこりゃ…逃げたら絶対次に仕事来た時ヤバいことになるやつだ。
「見つけたぞ、ショート!!」
私達の後ろから半魚人のような見た目の異形型のヴィランが現れた。
「誰だ?お前」
「7年前強盗した時お前に捕まって俺の人生台無しになった!
この恨み晴らすべく俺はお前の大切な人間を道連れにして死んでやる!!」
そう言ってヴィランは私を体を担ぎ、雨の降りしきる屋外駐車場に私を投げ飛ばした。
『っ!きゃぁぁ!!』
「雪乃!!」
私は半魚人の個性で雨水でできた檻に全身を閉じ込められた。
『がふっ…ごふ…』
息ができない、苦しい…
「俺の個性は雨水の操作!捕まったあの日は雨が降ってなかったからあっさり捕まったが今日は違う!
この大雨は俺に味方してくれる!!
さぁ!ショート!!お前の女が溺れ死ぬ所をたっぷり見物するといい!!」
「雪乃…寒いだろうけど、我慢してくれ」
轟社長はまず水に浸かってる私の全身のうち下半分を凍らせた
「なにっ!?人質を凍らせた!?」
ヴィランの個性の性質なのか、下半分が凍ったと同時に上半身の水の檻が解けた