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【ヒロアカ 】変態に好かれても良いことなんてない!【轟焦凍】

第5章 映画を見に行こう!



私はモヤモヤを抱えたまま大人しく席に座って自分の分の飲み物を口に含む。

隣にいる轟社長は妙に嬉しそうに私の隣に座っている。

「雪乃と映画デートできる日が来るなんて…」

うっとりした表情を浮かべていた。

『…轟社長だけ休みだから今日は隣に緑谷さんいないんですね』

「あぁ雪乃とデートしたいがために休みにした」

スッと私の右手を両手で包み込んでそう言ってきた。

私はもういつもの事だと諦めがついてきていた、慣れって恐ろしい。

幕間の時間も終わって映画本版に入る。

《変態に狙われてます》

あらすじとしては親の転勤で田舎から都会の高校に転入してきた西野ひより(麗日お茶子)。ひよりが都会の高校で出会った嘉神恭弥(爆豪勝己)の親は資産家で彼自身は金持ちのボンボン。
彼の親が学校に多額の寄付金を払っているせいで学校は彼の独裁国家となっていた。
そんな事を知らないひよりはひょんなことから嘉神に目をつけられることに…

と言った極めて王道な内容。
最初敵対していたこの2人の関係が徐々に変化していき、最終的に嘉神がひよりのストーカーっぽくなっていくところもまた面白いところなんだが……

何だろ?リアルの私の立場がひよりに近くなり過ぎたせいか、デジャヴ感しか感じない…

ストーリーは原作通りで、キャストも申し分ない…
けど、漫画で読んでた時より生身の人間だからかな?

私のリアルとめちゃくちゃデジャヴを感じる。

見終わったあと山田さんも村上さんも面白かったね〜と言っていた、私もそうですねと同意したが

「轟社長もどうでした?」
.
山田さんが、そう言うと

「爆豪と麗日だなって感じだな、普段の爆豪はもっとキレやすいし変態でもねぇ。麗日いつもならもっと方言効いてるな」

と答えた。

いや、そのまんまじゃん!

「轟社長やっぱ爆心地もウラビティも知り合いなんやな」

村上さんがそう言うと2人とも高校の時の同級生だと言う。

「雪乃ちゃん、人としても男としてもヒーローとしても爆心地が好みって言ってたで〜」

『ちょ、余計なこと言わないでくださいよ!』

「雪乃の好みに近づくにはもっと爆豪みたいにキレやすい性格にならなきゃいけねぇのか…できるかな」

「轟社長はそのままでいいと思いますよ?」

山田さんがフォローをいれていた
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