【ヒロアカ 】変態に好かれても良いことなんてない!【轟焦凍】
第4章 思ってたより良い人?
『な、泣かないでくださいよ…もぉ〜子供じゃないんだから!』
「うっ…うぅ…」
泣きながら私に抱きついてくる轟社長
『うぁ!ちょ、ちょっと…』
「ひっ…くずっ…」
『………しょうがないなぁ、今日だけですよ?』
そう言って私は轟社長の髪を撫でる
女の子の髪みたいにフワフワな猫っ毛。
《僕としては君にも轟くんの良いところもっと見てもらって轟くんと仲良くなってもらいたいんだ》
緑谷さんの言葉が頭の中に浮かんだ。
轟社長の良いとこなんてあんのか?くらいに思っていたし仲良くなるなんて無理だと思っていた。
仲良くなるには時間はかかるけど、この人のこと少しは認めてやっても良いかな
私が思ってるよりずっとこの人は優しくて一途で私のこと考えてくれてる
今日お昼に食堂に来なかったのも、私と同じメーカーの同じ鞄をずっと探してくれてたからだと思うとありがたいと思えてくる
私のことよく見てくれてる。
自分の持ち物に無頓着な私のかわりに私に必要なものをちゃんと見てお気に入りだと分かってる同じものを買ってきてくれる優しさには本当感謝しなきゃいけないな
『ほら、もう泣き止んでください…緑谷さん来ちゃいますよ?……っひ!』
轟社長の腕が私の腰からお尻に下がってきた。
『……轟社長?』
「ん、もう少しこのまま…」
『なぁにがこのままだ!ふざけんなぁぁあ!!』
私は轟社長の腕を掴んでその場で足を掛けて体落としを喰らわせた。
ズダーーーン!
「ぐはっ!」
「何今の音!?」
「上からだぞ!?」
父と母を中心に従業員たちが騒ぎ出した所で
「お邪魔します!こちらにショートがお邪魔してると聞いて伺いました。」
緑谷さんがうちに到着した。
そのあとは緑谷さんが上に上がってきた。
「と、轟くん!?なぜ投げ飛ばされてる!?」
「ん、緑谷か…雪乃に抱きついたあと調子乗ってケツ触ったら投げ飛ばされた」
「当たり前だよ!ほら、帰るよ!!…う、酒臭っ!!」
緑谷さんはそのまま轟社長を担いで事務所に帰っていった。