【ヒロアカ 】変態に好かれても良いことなんてない!【轟焦凍】
第4章 思ってたより良い人?
『…てよ』
「雪乃ちゃん?どうしたの?」
『もう勘弁してよぉぉお!コイツ婚約者なんかじゃないし!!コイツと結婚もしない!コイツはただの派遣先の社長ーー!
今の仕事始める少し前からストーキングされてんの!
おもてなしとかしなくて良いから!!』
轟社長の前に転がってる酒瓶を見て私は目を丸くする
『ちょっと!これ年に数本しか製造されない幻の日本酒じゃない!!なんでこんな高いの開けてるの!?
しかもこれ私が一昨年の誕生日にもらって大事に取っておいたやつだよね!?』
「お母さんが雪乃の婚約者だから雪乃も許してくれるって言って俺の為に開けてくれたんだ。」
『お母さん!!そういうのはちゃんと私に確認とってからにしてっていつも言ってるよね!?』
「あ、ごめんね…」
「お母さんを責めないでやってくれ、俺が飲みたいって言ったんだか」
『轟社長!だいたいあんた今仕事中でしょ!?何してんの!?馬鹿なの!?そんなベロベロに酔っ払って仕事できると思ってんの!?』
「うっ…返す言葉もねぇな」
「雪乃さんおっかねぇな…ゼッテェ嫁にしたくねぇタイプだ(ボソッ」
浩志くんがそう呟くと紗雪ちゃんもうんうんとうなずいた。
『とにかくこの糞虫連れて帰って貰わないと!』
先程交換した緑谷さんの LINEから無料通話機能を使って緑谷さんに電話した
「柚川さん?どうしたの?」
『緑谷さん、お忙しいところすみません。家帰ったらそちらの馬鹿社長がベロベロに酔っ払ってたので連れて帰ってくれませんか?』
「え、轟くんが柚川さんの家に!?なんで…」
『婚約者とか嘘ついてうちを貸し切りにして飲み明かしてましたよ。しかも私が楽しみに取っておいた酒までカラにされてました』
「ひ、酷いなそれは…分かった、すぐ向かうよ!」
『お願いします!!』
私は LINE通話を切った。
『とりあえず緑谷さん呼んでおいたからこの馬鹿社長店の外に放り出しといて!私自室に避難しとくね』
それだけ言い残して私は自室に避難した。