【ヒロアカ 】変態に好かれても良いことなんてない!【轟焦凍】
第4章 思ってたより良い人?
『…まぁ自分の身は自分で守らないとダメですよね、普段のお仕事だけでも忙しいのに流石に緑谷さんにそこまで無茶させられませんし』
「うぅ…それはちょっとトゲがあるなぁ。轟くんは僕にとって今友達であり雇い主でもあるから僕はどうしても轟くんを擁護する立場になっちゃうんだよな…申し訳ないけど。
でも、轟くんと2人で会うのがハードル高いのなら僕を呼んでくれればいつでも駆けつけるから!」
『ありがとうございます…轟社長といる時は常に緑谷さんもいる状況になればとても心強いです!』
「僕の連絡先教えておくね! LINEで良いかな?」
『はい』
私は緑谷さんとLINEを交換して家へと帰った。
家に着くと表に《本日貸し切り》の札がかけられていた。
あれ?今日貸し切りの予約なんて入ってたっけ?そう思いながらも裏口からただいまと言って中に入ると…
「いやぁ〜轟社長いい飲みっぷりだねぇ!ささ、もう一杯!!」
「あ、すみません。…にしてもいいんですか?俺の為に貸し切りにしてもらって」
「良いのよ良いのよ!雪乃ちゃんの婚約者さんだもの!はい、これサービスのお刺身です。」
「お母さん、ありがとうございます。」
『………何してんですか、轟社長?』
「おぉ、雪乃帰ってたか!お前の婚約者来てるぞ〜」
「雪乃、お帰り。仕事ご苦労様だな」
『あの、これ一体…』
「轟さん、表に立ってずっと雪乃ちゃんの部屋の方見てたからお母さん声かけちゃった!そしたら雪乃ちゃんの婚約者だって言うからさ〜急遽貸し切りにして今おもてなししてたとこよ」
「雪乃さん、ついに玉の輿の夢を叶えたんですね!おめでとうございます!!」
紗雪ちゃんは私の手を取って満面の笑みで祝福する。
「雪乃さんにしちゃあ良い男捕まえたんじゃないの?」
浩志くんがそう言って欠伸をする。
「鈴木さん良かったな〜娘みたいな存在だった雪乃ちゃんもついに結婚!」
「本当嬉しいな、田中さん!」
鈴木さんも田中さんも相当飲んでる…酒臭い会話が聞こえる