【ヒロアカ 】変態に好かれても良いことなんてない!【轟焦凍】
第3章 ショート事務所初出勤!
〜雪乃視点〜
時刻は午後15時
社員食堂スタッフが片付けを終えて自分たちに割り当てられたロッカー室で帰り仕度をしている
「お疲れ様でした〜」
「お疲れ様」
内山さんがロッカー室から出た後山田さんが話しかけてきた。
「柚川さん、轟社長と付き合ってないって言ってたけど社長のあの口振りからして入社する前からの知り合いではあったよね?ねぇどんな関係なの?」
山田さんはキラキラした目で聞いてくる
『別にそんな関係ってほど大したもんじゃないですよ』
「ええやん、ここ入社前になんかあったんやろ?お姉さんたちに話してみぃや」
村上さんは私の背後に回り込み、耳元でささやく
『…クックコーポレーションの面接帰りにヴィランと轟社長の交戦に巻き込まれて携帯ぶっ壊されただけの関係です』
「うぁあ…」
「そりゃ、災難やったなぁ…で、そのあとどうなったん?」
『その日の夜実家の蕎麦屋に轟社長から出前の依頼があって事務所に行ったら土下座されて同じ機種の新品の携帯渡されました』
「「あの轟社長が土下座!?」」
「ちょ、柚川さん!あなた本当何者!?」
「そやで!轟社長に土下座さすってあんたただもんじゃないわぁ!!」
2人はびっくりして声を荒げる
「じゃ、じゃあその携帯って…轟社長の名義の?」
『…そうなりますね』
「轟社長の連絡先とか入っとるんちゃうか?」
村上さんはちょいと貸してみ!と言って私の携帯を手に取って操作する。
『ちょ、村上さん!』
「おぉ!入っとる〜電話番号!!」
『えっ!?』
「連絡先のとこ見てなかったんだね」
『基本アプリが使えれば良いので全く見てませんでした』
「かけてみたらどない反応すっか楽しみやな〜」
『や、やめてくださいよ村上さん!』
返してと携帯を奪おうとするが170cm半ばまである高身長の村上さんと150cm代の私との身長差のせいで届かなかった
村上さんは勝手に轟社長に電話をかけた