【ヒロアカ 】変態に好かれても良いことなんてない!【轟焦凍】
第3章 ショート事務所初出勤!
〜緑谷視点〜
轟くんがいない…
昼頃、提出書類を記入した後席を立ったのは見かけたけど
トイレにもいなかったし轟くんがパトロールに出かけたのを見かけたと、いう人もいない…
お昼ご飯食べに社員食堂に行ってる?
いや、だとしたらもう13時半になろうとしてるころだから食べ終わって戻って来てないとおかしい…
でも一番いる可能性は高いな
社員食堂見てこよう
僕は轟くんを探しに社員食堂へ行った
『〜〜〜!』
「〜〜〜…」
社員食堂近くの廊下から柚川さんと轟くんの声が聞こえてきた。
やっぱりここにいたか…
「結構深く切ってるな、見せてみろ」
しかもちゃっかり厨房に入っていた轟くん、柚川さんの手をしっかり握って傷口を見てる
轟くん…手の甲を撫でる手つきがなんかやらしいよ?
『離してください』
うん、そりゃ柚川さんもゴミを見るような目で離せっていうよね。
「こういう時のためにヒーロースーツに応急処置の道具を入れてあるから手当てさせてくれ」
手つきとは裏腹に行動はまともだ、よかった…
腰についてる応急処置の道具の蓋を取って消毒液、絆創膏が取り出され適切な処置がされていく。
「…これでもう大丈夫だろ」
左手の人差し指に綺麗に巻かれた絆創膏
『あ、ありがとう…ございます(小声』
轟くんは顔を赤くして自分の口元を手で隠す。
高校の時からずっと一緒だったけど、轟くんのこんな照れてる顔初めて見た…轟くんこんな顔もするんだなぁ
「さっそくなんかあったやん!」
ヒューヒュー!とからかう村上さん
それに対して内山さんは、やめなさいとツッコミを入れた
僕は社員食堂に入って受け取り口から轟くんに声をかける
「轟くん!ここにいたんだね、探したよ〜!」
「緑谷…あ、もう午後のパトロールの時間か」
「うん、そろそろ行こう」
「そうだな」
僕は轟くんと一緒に社員食堂を出た
轟くんはずっと柚川さんから目線を離さなかった