【ヒロアカ 】変態に好かれても良いことなんてない!【轟焦凍】
第3章 ショート事務所初出勤!
『お待たせ致しました』
トレイにざる蕎麦を乗せて次の人の食券を受け取る。
轟社長は自分の分のざる蕎麦を受け取るも、その場から離れない
私は構わずその後ろのサイドキック達から食券を受け取り商品を渡す。
「ねぇ柚川さん」
話しかけてきたのは社員食堂のスタッフ30代のお姉さんの1人山田さん。
『何ですか?』
「…轟社長ってもしかして柚川さんの彼氏?」
『んな訳ないじゃないですか!』
「でもなんか…受け渡し口で蕎麦食べながらずっと柚川さんの事見てるよ?」
そう言われてそろーっと視線を感じる方を見ると確かにすごいガン見されてた。
『本当だ、受け渡し口でご飯食べるとかガチで邪魔ですね』
「え、気にするのそっち?」
「おーい柚川さん!そば打ちお願い!」
『はい、ただいま!』
社員食堂のおじさんスタッフ、佐藤さんに声をかけられて私は仕事に戻った。
そば打ちしてる途中今度はもう1人の30代のお姉さん、村上さんに話しかけられた。
「柚川さんってもしかして轟社長とデキてるんか?」
『村上さん、それ今山田さんにも全く同じこと言われましたが断じてそう言う関係じゃありません!』
「えー、なんやそれつまらん!轟社長さっき柚川さんと仲良さそうに話しとったし、ごっつこっち見てはるからてっきりそうなんかと思ってたわ〜」
『仲良くないしあんな変態願い下げです』
「けどスペックええと思うで!元No. 1ヒーローの息子で現No. 1ヒーローっちゅうサラブレッドやし、ヒーロー事務所の社長、芸能活動もしとるくらいの整った面!あんなイケメンに愛されたらイチコロやわ!」
『村上さんは奴の腐った本性を知らないからそう言えるんですよ』
「ええやん!多少の腐った本性くらい!人間味っちゅーんかな?味が出るやん」
『味どころかエグみしか出てませんよ』
「てか、柚川さんは轟社長のどこがそんなに嫌なん?」
『……単純に気持ち悪いじゃないですか、やることなすことストーカーじみてるし変質的だしそして何より気持ち悪いんです』
「そーゆーもんなんかな〜?うちは轟社長目当てでここ入ったから分からんわぁ…てか自分、気持ち悪い2回言ったよな?」