【ヒロアカ 】変態に好かれても良いことなんてない!【轟焦凍】
第3章 ショート事務所初出勤!
面接を受けた次の日、自分の派遣先がショート事務所だと言う事を思い出してすぐにクックコーポレーションに電話して派遣先を爆心地ヒーロー事務所に変えて欲しいと懇願した。
だが、懇願虚しくショート事務所に行く羽目になった私の顔はこの空よりも曇っている。
今日が初出勤日なのに…
原付で走って45分、私はショート事務所に到着した。
轟社長と因縁があるからなんだか仕事しづらいと思っていたけど、そんな事もなく仕事仲間はいい人達に囲まれて恵まれていた。
おじさん1人とおばさん1人、30代のお姉さんたちが2人…
私を入れて計5人の職場。
今までおじさんがそば打ちをしていたけど、長年打ち続けていたせいで手を痛めたところに私というそば打ち経験者が来たからおじさんには特に感謝された
12時、お昼時は流石ショート事務所
サイドキックの人数が多くて忙しいけど実家といい勝負。
何とかペースにはついてこれていた。
アイツが来るまでは…
「雪乃昨日ぶり」
そう言って轟社長は私にざる蕎麦と書かれた食券を渡した。
「昨日言ってたな、もう二度と会うこともない…だったか?
今日あってるけど何か言うことあるか?」
『(っ…コイツ)』
私が食券の半券を千切って空いてるトレイに乗せると轟社長は私の手をガシッと掴んで匂いを嗅いできた。
「相変わらずいい匂いだな、頑張って仕事してきてる手だ」
ペロッと中指の腹を舐められて背筋がゾッとした。
『っぉおお!?離してください、気持ち悪い』
「気持ち悪い…女性に、そんな事はじめて言われた!雪乃は俺のはじめてをたくさん更新していくな。
俺も早く雪乃のはじめての相手に…」
『下ネタやめてください糞虫めが』
「糞虫っ…あぁ、雪乃。お前からもらう言葉は俺にとっては何でもご褒美だ」
私はもう言葉を発するのも嫌になってただただ眉間にシワを寄せる。
「そんな顔するなよ、俺はお前の可愛い顔がみてぇんだ。シワが寄ってちゃ台無しだぜ」
『どの口がそれを言いますか』
なかなかといてもらえない手を無理やり振り払って手を洗って蕎麦を準備する。