【ヒロアカ 】変態に好かれても良いことなんてない!【轟焦凍】
第2章 クックコーポレーション面接開始!
「元No. 1ヒーローの息子、現No. 1ヒーロー、ヒーロー事務所の社長…大人になるにつれて俺の肩書は増えていって肩書きを通した俺としかみんな話をしてくれなくなってた。
俺はそれが辛かったけど、雪乃は肩書なんか気にせず轟焦凍という男そのものに叱ってくれた。
それが俺にとっては凄い嬉しかったんだ。」
『……あっそ』
「あと顔と身体つきと匂いが好みだった。」
『死ね、ド変態っ!』
「…ド変態っ…それはご褒美として受け取っておこう」
私は彼の変質的解答にため息を吐いた。
ショートは私にざる蕎麦代840円と電子書籍サイトに課金した2万円を手渡したが2万円は突っ返した。
「…携帯はもう契約してきちまったからこれで我慢して欲しい。」
ショートが全額負担するその携帯を押し付けられて私は渋々それを受け取った。
「それと、これは今回の迷惑料だと思って受け取ってくれ」
そう言って彼が渡してきたのはブラックカード
「雪乃の為にこんな事しかできねぇのは心苦しいがこれで許してくれねぇか?」
『馬鹿にしないでください、本当結構ですので!』
私はブラックカードを突っ返した。
『毎度ありがとうございました!もう二度と会うこともないでしょうからさようなら!!』
空のオカモチを持って私は逃げるようにショート事務所を立ち去った。
静まり返った社長室で
「二度と会うこともない…訳ないだろ?お前のことは調べ尽くしたんだから知ってる。クックコーポレーションに所属する事が今日の面接で決まって月曜日からうちの社員食堂で働く…だろ?」
ショートがそう呟いていた事を
私は知らない。