【ヒロアカ 】変態に好かれても良いことなんてない!【轟焦凍】
第2章 クックコーポレーション面接開始!
〜雪乃視点〜
蕎麦を作り終わって原付でショート事務所まで走る
ざる蕎麦一人前を届ける為だけに今もっとも行きたくないショート事務所まで走る。
手元に携帯が無いせいかなんか落ち着かない。
…落ち着かない時点で私も現代っ子だなぁなんてくだらない事を思ったりもする。
ショート事務所に着いて駐輪場に原付を止める
オカモチを持ってエントランスに入って『蕎麦屋のゆずかわです!出前をお届けに来ました』と言うと受付のお姉さんが社長室まで案内してくれた
案内してくれるくらいならお姉さんが届けてよ…
コンコン…
お姉さんはノックをしてくれたあとその場から立ち去ってしまった。
えぇ…行かないでよぉ〜と思いながらも扉を開けて中に入る
『失礼します、蕎麦屋のゆずかわです。
出前をお届けに来ました』
「あぁ、雪乃ありがとうな」
あれ?私この人に自己紹介してないよね?
なんでこの人私の名前知ってんの?てか、ナチュラルに下の名前呼び捨てにしてたよね?
『ざる蕎麦一人前840円です』
オカモチの中のざる蕎麦をダン!と音が鳴るように置いて素っ気無い態度を取る
「…雪乃、昼間の事だが」
『ざる蕎麦840円です』
とっととお金もらって帰りたい。
本音が態度に凄い出ている。
そんな私の態度を全く気にしない彼は、いきなり私の目の前で土下座をした。
「昼間のあれは完全に俺が悪かった。
本当にすまねぇ…携帯も同じ機種のものを用意した。これを使ってくれ」
土下座の体制のまま彼は私に携帯電話を差し出した。
私はそれを受け取ると疑問に思っている事を聞いた
『…あの、この携帯。通信料とかの支払いってどうなってるんですか?』
「もちろん全額俺持ちだ。携帯買いに行った時雪乃の名前知らなかったから俺の名義にしてあるけど雪乃の好きに使ってくれ」