【ヒロアカ 】変態に好かれても良いことなんてない!【轟焦凍】
第2章 クックコーポレーション面接開始!
ヒーローショートは涼しげな顔でヴィランに近づく
「もう逃げらんねぇぞ」
ショートは捕まえたヴィランの前まで歩いてそう呟く
「くそぉ…」
ヴィランは悔しそうな顔で女物の手荷物を握る
「ショート!ひったくり犯は!?」
フルカウル状態のデクがビルの上から降りてきた
「大丈夫、今捕まえた」
「きゃーー!ショート素敵っ!握手してぇ〜」
「ちょっと私だって握手したい!!」
ショートの周りに6人ほど女性たちが集まる
「ファンサービスしてる暇無いんだ、悪いな」
素っ気なくショートはその場をくぐり抜ける
「緑谷、あと任せられるか?この近くに轢き逃げ犯がいるって報告を受けたから俺はそっちに行ってくる」
「わかった、気をつけてね」
そう言って立ち去ろうとするショートの腕を私は力強く掴む
『待ってください』
ギリッと音がなる程掴むと先程ファンサービスを求めてた女性たちが何なのよあいつ!ショートから手を離しなさいよ!と私に対してブーイングをしてきた
『外野はすっこんでてくれませんか?』
私が黒い笑顔を向けるとすぐに外野は静まり返った。
「何だ?さっきも言ったようにファンサービスしてる余裕はないし1人だけ特別扱いとかもできないんだが?」
『別にそういうのを求めてる訳では…
「あぁ、そうか…じゃあ俺に抱かれたいのか?」
この言葉に私の中で何かがキレた。
掴んでる腕を引きながらショートの膝裏にローキックを喰らわせて地面に尻餅を着かせた
ビターーーン!
綺麗に尻餅ついたショートは自分の腰をさする
「…ってぇ」
「と、轟くん!?…君いきなり何す
『何すんだはこっちのセリフだ!』
デクは私の威圧にビビってその場で黙りこくってしまった
私は尻餅ついたショートの上に跨がり彼の襟元を締め上げた
『私あんたのファンなんかじゃないし、あんたみたいな傲慢な男に抱かれるなんてまっぴらごめんだわ!
それと、私の携帯ぶっ壊しておいて何?その態度!
人のもの壊したらまずごめんなさいでしょうが!!』
ヒーロースーツがミシミシ言うくらい締め上げたところでショートは私の両手を包み込んでそれを解いた