第3章 今日も夜が来る/小話集め
18.デートのおみやげ/シャルナーク
「今月ちょっとヤバいな」
「おや、何が?」
「未収分」
夕刻、キャッチへの道すがら。
スマホと睨めっこしながら呟くシャルナークの横で ヒソカは咥えた煙草の灰を落とす。
「珍しいね。手段選ばず回収すれば?」
「普段は闇金斡旋するんだけど 金額に限度つくと効率悪いしさ。他にいい手ないかな?」
「イルミは風俗に落としてたな」
「んー ヌキ系で稼げそうな奴ならいいんだけど…」
曖昧に答えた後 シャルナークはヒソカに視線をぶつけた。
「因みにヒソカならどうする?」
「殴るね♡死ぬまで」
「あははっ 殺すなよ 一銭も回収出来ないじゃん。まあ実際死ねって思うけどね」
次のデートのお土産 何にしてやろう?シャルナークは大きく伸びをした。