第1章 ホスト遊び/夢主はお客様
乾杯を終えると、リネルさんは楽しそうな顔をしながらシャルに聞いた。
「ねぇ〜 クロロは?」
「はは リネルってばヒソカ指名なのにクロロにも会いたいの?」
「全く…リネルってばボクがいるのに」
ヒソカはリネルさんの腰を抱き寄せると、その細い首元に甘えるように頭をもたれかけていた。
リネルさんはヒソカの頭をよしよし撫でている。
「だってせっかくだし。でもさすがだね〜クロロ!NOホストだけあって忙しいんだねー」
「まあね ウチの自慢のTOPですから。でもリネルの頼みだしユイちゃんの初来店も記念して調整するよ。必ず」
「わあいっ!シャル最高っ!」
「…もう、ボクだってやきもち焼くんだよ?リネル」
リネルさんは嬉しそうに笑っていた。
「ふふっ大丈夫。いつか私がヒソカをNO1にしてあげるから」
「ホントに?リネルのこと、本気になっちゃうよ?」
ヒソカはリネルさんに顔を近づけ、頬に唇を寄せている。
これって普通にキスだよね…
こちらの方が気まづくて それをチラチラ見ながら 、このお店NO1ホストってどんな人なんだろうって小さな好奇心が芽生えた。