第1章 ホスト遊び/夢主はお客様
「初めまして シャルナークです。シャルでいいよ」
「ユイです。は、初めまして…」
眩しい程のイケメンオーラを放つシャルは、私に挨拶した後 軽やかにリネルさんに話し掛けていた。
「リネル久しぶりだね。今夜来てるって言うから顔見に来たのにさ、今日もヒソカ指名?」
「うん モチロン!ねえシャル、ユイに誰か回してあげてよ」
「リネルはほんとヒソカにべったりで妬けるよなぁ。ユイちゃんは好みある?あ、最初はオレでもいいけど?」
「…えと、じゃあ、シャルさんで」
「うわぁ ありがとう!」
夜の世界には浮いてしまうような爽やかな笑顔にドキドキしつつ、よくわかんない私はとりあえずそのシャルってホストを指名することにした。
シャルはごく自然に私の隣に腰をおろすと嬉しそうな笑顔を浮かべて、私の顔を覗き込んできた。
「ユイちゃん オレも一杯いただいていい?」
「え?…う、うん…」
よくわからずとりあえず返事を返した。
すぐにお酒が運ばれて来て、四人で最初の乾杯をすることになった。