第1章 ホスト遊び/夢主はお客様
席に着くとリネルさんとヒソカは、恋人同士なの??ってくらいの距離で座っていた。
ヒソカはリネルさんの腰を自然に抱いているし…
2人の距離が近すぎて、むしろ私っていない方がいいんじゃないかと思えて直視していいものかどうかを考えてしまった。
「プレゼントのお礼に一杯目はボクが奢るよ。リネルはいつものでいいよね ユイちゃんは何にする?」
「え…、と」
こういう場では まず普通何を頼むんだろうと戸惑っているとリネルさんがフォローしてくれる。
「このコこういう場所初めてなの。わからないと思うからとりあえず私と同じのでいいよ」
「そうなんだ…新鮮だもんね反応が。初々しくてカワイイね」
「えぇ?!ヒソカってばユイのこと気に入ったの?!」
「キミもカワイイよリネル そのヤキモチ焼きなトコロは特に」
リネルさんの頭を撫でながらもヒソカの視線は私に向いている。
目が合ってしまえばドキリとする。
まず、かわいいとか…言われることもないし。
ヒソカは黒服を着た男性従業員にスマートに注文を終える。
いつの間にか、私達の席の前にいかにもホストって感じの金髪のカッコいいお兄さんが片膝をついていた。