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〈H×H パロ〉ホストクラブ【幻影旅団】

第1章 ホスト遊び/夢主はお客様


「ねぇ。ホストが客からかうのも行き過ぎるとマナー違反だと思うけど?」

「……案外、お堅いんだね。リネルは」

イルミはそういうとすぐに立ち上がり、私の隣に座ってきた。

そっか…私からかわれてたのか。

シャルにもリネルさんにもバレバレだったんだからきっとイルミにもバレバレなんだろう、私の気持ちなんて。

でもその時の私は からかわれた事を笑い飛ばせるほど心に余裕なんてなかった。

イルミは下を見たままの私に肩を寄せてくる。

はっきり、タバコの匂いがした。

ああそっか。

どっかの席のコの所で吸ってきたんだね。

当たり前だよね それがイルミのお仕事なんだから。

それでも私はそれが悔しくて悲しくて。

イルミの顔を見たら涙が出てしまいそうでずっと下を向いてた。

イルミは私に少しだけ顔を近付けくる。

「ゴメンねユイ。怒った?」

「…別に」

「顔上げて」

「……」

「上げてよ」

そのままそっと、肩を抱いてくる。

もうやめてよ、どうせ誰にでもやるくせに。

「ユイ?オレに会いたかったんじゃないの?」

「…………」

「顔上げてよ」

「………っ」

ズルイよ、イルミは。

どうせ私が断れないのわかってるくせに。

私はゆっくり顔を上げてイルミを見た。

大丈夫、涙は出てない…

ホストに対して嫉妬で泣くような面倒くさいコなんて絶対に思われたくなかった。



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