第6章 大人になる方法/イルミ/+アルファ夢主初体験裏
何度も撫でられ、転がされ。吸い付かれては 摩られて。意思とは無関係にぴくぴく身を捩っていた。身体の中からじわりと何かが溢れ出し、それはだらだら止まらなくて 自分でも訳がわからなかった。頭の中までも靄がかり 混沌と理性を侵してくる。
「気持ちいい?ユイ」
優しいリップ音でもって 固くなる突起を愛される。閉じたままだった目を細く開けてみる。部屋の天井は随分とぼんやり見える。
「……気持ちいい……すごく……」
何故か正直に快楽を認めることが出来た。内股に触れるイルミの髪の感触も 秘部入り口を摩る指先も、いつの間にやら何もかもが興奮要素にしかならなかった。
病み付きになりそうな快感を前に、惚けた顔でイルミに問い掛ける。
「イル兄…あたし おかしい?」
「おかしいって?」
「初めてなのに、その………………」
「なに?」
「こんなに、………き 、気持ち良くなっちゃうのは………おかしいの?」
ようやくイルミが身体を上げる。割目の中心に明らかな力が入る。
「おかしくはないんじゃない?」
「…ホント?」
「いやらしいな とは思うけど」
「…っ…、嫌いになった?」
「まさか。この場合は褒め言葉だよ」
「…でも…」
「このナカはどうだろう」
「え」
「力抜いててね」
押し進む指が身体の中に伝える感覚は 一言で言えば痛みだ。今はそれすらどこか嬉しいのだから 本当に自分が理解出来なかった。
あれから少しだけ時間が過ぎた。直接 指を挿入されている所を見ることは出来ない訳で、秘部を四方から弄られる感触から 何をされているのかを推測し 耐えるしかない。
「っ、…」
途中、力を抜けだの 脚を閉じるなだの指示を出してくるイルミの声に出来る限り応じつつ、不安と興奮の中 瞳を固く閉じていた。
「今日は挿れるの無理かもね」
「え」
投げられた言葉を受け 目を開けた。イルミは片手で秘部を探りつつも、普段と変わらぬ声色で話し掛けてくる。
「指すら奥まで入らないし」
「え、えと…でも」
「これ痛い?」
「っいたい!」
「ほら。絶対無理」