第1章 ★……はじめまして、Lです。★
「思い出してたの。Lと初めて会った時のこと。」
Lは千里の横顔を愛おしそうに見つめる。
「あの時、自分の名前しかわからなくて不安で…変な人は来るし(笑)」
「私…変人ですか?」
「だって、その後…一緒に来ますか?って!ナンパじゃん(笑)」
「一緒に来たじゃあないですか?」
クスクス笑う千里。
和やかな空気が流れる。
それをこわしたのは…
「千里ちゃんと竜崎ってナンパだったんだ!」
千里にわからないように松田さんを睨むL。
「でも、千里ちゃんって記憶喪失なんだよね?よく竜崎のナンパについて来たよね?」
「んー、何か一目惚れ?この人と一緒にいたいって!」
2人は同じ気持ちだったんだと喜ぶL。
「竜崎!松田!いつまで休憩してるんだ!」
夜神局長の声が響く。
すごすごと2人は仕事に戻る。
千里もLをみおくってからLとの自室へと戻る。