第7章 揺れるびいどろ、恋ノ花模様 * 織田信長
「この痕を見れば、他の男は寄って来ないだろう?」
「は、はなから誰も寄ってきませんよ…!」
「そう…そのように解っていない故の、仕置きの意味もある」
「えっ…」
俺の言葉に、尚意味不明と言ったように、丸い目をぱちくりとさせる美依。
本当に自分の事に関しては鈍い。
あれだけ色々な男の視線を集めておいて『はなから誰も寄ってこない』などと言う。
俺がいなかったら、もう事態は一目瞭然だというのに。
もう少し…辱める必要があるか。
俺は美依の身体を壁に押し付け、着物の上から胸の膨らみに触れた。
ゆっくり包み込むように撫でると、美依は慌てたように俺の手を掴む。
「ちょっ…ここ、外です…!」
「貴様が声を上げねば、誰も来ない」
「だからって、いきなりなんで…っ」
「どうやら何も理解していないようだからな」
「んっ……」
膨らみを掴み、揉み上げれば、美依は声を漏らしそうになったのを必死に堪えた。
片手に林檎飴を持ち、もう片手で俺を止めようと手を掴んでいれば、自分の口は塞げない。
それを解っていて、敢えて感じるように揉みしだく。
さすれば、美依は堪えきれなくなったのか、抵抗する手を離し、その甲を噛んだ。
だが、そうすれば……
俺にされるがままになってしまうのだがな?
「美依……」
「んっ…ふ……っ」
「仕置きされる理由を考えろ、解らなければ…このままだ」
俺は胸から手を滑らせ、そのまま美依の腰から尻辺りを順に撫でる。
浴衣越しでも躰が熱くなっているのが解り…
それを思えば、心がぢくりと疼いた。
無論『最後まで』などする気はない。
美依が羞恥を感じ、そしてこのような事をする理由を理解すれば止めてやる。
そのまま浴衣の裾をはらりと割り、美依の脚の間に膝を入れ込んで…
そして直に滑らかな太ももを撫で上げた。
肌は熱く、粟立っている。
どうやら敏感に感じているらしい。
「や…んぅ…っ」
ぽとっ
すると、何かが地面に落ちた音がした。
視線を泳がせば、足元に林檎飴が転がっている。
美依が落としてしまったのか、勿体ない。
俺は空いてる片手で腰を引き寄せ…
変わらず脚を撫でながら、耳元で囁いた。