第20章 君色恋模様《後編》* 真田幸村
潤んだ赤い瞳で見つめながら言う美依。
恥じらっているようにも見えるのに、行動は大胆で、尚且つ愛らしくて。
(っ……ほんとに、お前は……!)
なんていやらしい様なのだろう。
自分で脚を広げ、男のモノを強請るなんて。
底抜けに可愛くて、淫らな俺の嫁。
優しくしてやりたいって思っていたのに。
もう……それすらも出来る自信がない。
想いを注いでほしいなら、仰せのままに。
強請られては。我慢など出来はしない。
俺は膝立ちになると、急いで着物の前をはだけさせ、包む布から自分自身を取り出した。
勢いよく飛び出してきたソレは、もう雄々しく勃ち上がり、先からは我慢した露が滲んで溢れている。
それを見た美依が喉を鳴らしたので……
俺は小さく笑うと、美依を揶揄うように言った。
「そんなに欲しい?やらしー奴」
「っ……」
「煽ったんだから、ちゃんと受け止めろよ」
「う、うん……」
再度脚を割り、躰を入れ込んで昂りの先を美依の蜜部に擦り付ける。
そうやってぬるぬると擦っているだけでも、達してしまいそうなくらい気持ちいい。
でもやっぱり、果てるなら美依の中で。
俺は蜜口に押し当てると、圧迫するように力を入れた。
よく解したし、痛くはないだろう。
腰から力を掛ければ、淫靡な音を立てて先っぽが侵入を許す。
それを感じた所で俺は力を掛け……
一気に最奥まで熱をねじ込み、奥を突き上げた。
「あぁぁぁっっ!」
「せっま……好い、堪んねー……」
「ゆ、き、むら……っ」
「……動くからな」
「っ、待って……!」
待てねー、煽ったのはお前だ。
その言葉とほぼ同時に、俺は律動を開始させる。
美依の躰を押さえつけ、動けないようにして。
本当なら泣かせた詫びに、ひたすら甘やかしてやるはずだったのに……
美依が可愛いから、俺を欲しがるから。
(それに応えてやってるんだ)
見事に責任転嫁して、責める理由を作る。
張り詰めていた自制心は、もう切れてしまったから。
今はただひたすらに、美依を愛したい。
気持ちが高ぶるままに腰を動かして……
また甘く高く、美依を啼かせていく。