第20章 君色恋模様《後編》* 真田幸村
「あっぁん…っゆ、き……っ」
(可愛い、美依……俺の美依)
「幸村…んぁっ…あっ……!」
(好きだ、ほんとに好きだ)
美依が濡れた声を上げる度に、想いが加速して。
滾る熱情が、またぐんと硬度を上げた。
すぐさま美依とひとつになりたい。
布の中で屹立する昂りは、もう解放されたがっている。
この濡れた奥底に、俺自身を。
だが、自制と欲望がせめぎ合う己を押さえつけて、美依をさらに溶かす事に集中した。
入口が痙攣し始めたから、そろそろ気をやるかな。
その機に、俺は指を二本中へと挿入させる。
狭い内壁を軽く押しながら、指を抽挿させると……
美依は首を仰け反らせ、色っぽく躰をしならせた。
「だめっ…も、だめぇ……!」
「好いならぶっ飛べ、気持ち良く果ててみろ」
「ほんとに、ぁっあ………っっ!」
ぐちぐちと音を立てて、抜き差しを繰り返す。
その指が飲み込まれていく様は、何とも卑猥で綺麗だ。
俺は美依の秘部と顔を交互に見ながら、美依を追い詰め責めていって。
中のある一点をぐっと押した時、美依は一際甲高い蜜声を響かせた。
「………っあぁぁぁぁ!!」
瞬間、美依の躰が一際大きく跳ね上がり、ビクンっと硬直する。
その後一気に脱力すれば、美依は脚を投げ出して、浅く荒い息を吐いた。
そして、大量に溢れてきた蜜が、脚やら尻の舌を濡らしていく。
ああ、やっぱり限界だったんだな。
俺は指を引き抜くと、濡れた指を軽く舐める。
そんな俺を見ながら、美依はまた掠れた声で名前を呼んだ。
「幸、村……」
「ん。気持ち良かった?」
「ね……もっと、欲しいよ」
「え……」
すると、美依は自ら大きく脚を開き、自分の指で蜜華を押し広げる。
くぱぁっと広げられたそこからは透明の甘露がこぼれ落ち、馨しい匂いがして。
そのまま放った美依の一言で、俺の理性の壁は音を立てて崩れ去った。
「ここに…幸村が、欲しい。たくさん、想いを注いでほしいの」