第18章 鴇色の華に魅せられて ＊ 織田信長

(本当に、今宵の美依は……っ)


いやらしく、大胆不敵で。
酔っ払っているからと、こうも豹変して攻めてくるとは……
どこにそんな一面を隠していたのか。
本当に美依は俺にとっての"未知"そのものである。

まだまだ知らない美依が隠されているのか。
それを暴くのも愉快だが、今は愉悦が強すぎてそんな事を考えている余裕はない。

美依は深く深く腰を降ろし、昂りが根元まで埋まってしまうと、美依は腰を震わせて俺の胸に手をついた。
荒く息を吐き、蕩心しているような顔つきで…
俺を見つめながら、ふわふわと言葉を口にした。



「んっ…全部、入ったぁ……」



その満足そうな顔。
艶やかで色っぽい、女の表情。
中は離すまいとするように、いい具合に締め付けてきて。
全身で繋がっている事を喜んでいるようだ。

美依はそのまま俺の手に指を絡めてくる。
俺の顔を上から見下ろしながら…また妖艶に笑んだ。



「私が動きます、からっ…のぶなが様は、動いちゃらめですよ……」

「美依……」

「今日はっ…私がいっぱい、するんだからぁ」



そう言って腰を動かし始めた美依。
俺の両脇に膝をついた状態で下半身を上下に動かし、自分で抽挿を開始させる。
ギリギリまで抜いては腰を落として最奥を突き、その度に奥の口に先がめり込む感じがして……

深い深い場所にまで届いていることで、美依は堪らなく好いのか甘ったるい声を漏らした。



「あっ…ぁん…っぁあ……っ！」

「はぁっ…美依……っ」

「…っイイ、のぉ…のぶ、様ぁ……！」



『気持ちいい』と素直に言う美依。
俺から攻めると『だめ』とか『いや』とか繰り返すくせに。
自分で感じる部分に当てているのか、熱を内壁に上手く擦りつけている感覚がする。

美依が動くたびに、じゅぽっじゅぽっと聞くに耐えない濡音が響いて、中からは蜜が掻き出されて滴っていて……
触れてもいないのに、どれだけ感じて濡らしていたのか、考えるだけで参る。
俺を愛撫する事で、俺が感じる姿を見る事で、堪らなく興奮していたのか。
それとも酔うと濡れる性なのか…それは解らないが、いつもより高ぶっている様子の美依は酷く愛らしい。