第15章 日華姫ーあの子の誕生日ー * 徳川家康
『────美依、誕生日おめでとう』
俺が熱に微睡む美依にそう言うと、美依は『まだ早いよ』と可愛らしく苦笑した。
確かにまだ、日付は越えてないかな。
でも、出来れば一番にそれを言いたい。
それに────…………
日付越えて、たっぷり朝まで。
あんたを甘やかすつもりだから。
「あっ…いえ、やすっ……」
「ん……どうしたの?」
「そんな、したらっ…あ、ぁんっ…!」
美依がうつ伏せの状態で、甘美な悲鳴を響かせる。
俺は美依を背中から抱き込み、尻の方から蕩けた蜜部に指を差し入れ、そこを弄っていた。
少し触れただけで、もうとろっとろになった美依の女の部分。
いつも以上に濡れやすいな…となんだか心が湧き立つ。
考えてみれば、何日もこうした行為はしていない。
そう言う意味でも、美依は『我慢』していたのかも。
さすれば、いつも以上に期待して……
すぐに蕩けたのかもしれないと、やたら納得してしまった。
「そんなしたら、なに…言ってみて」
「ま、またっ…私、ぁっあぁ……っ!」
「いいよ、何度でも気をやって」
くちっくちっ、ちゅぷっ……
その愛液が指に絡んで、淫靡な音を立てる。
中からどんどん溢れてくるそれは、美依が感じている証拠。
そして気持ち良さそうによがるたび、俺も気持ち良くて堪らない。
(だめだ、ばかみたいに可愛い)
快感に身を浸す美依は、色っぽいし愛らしいし、その上甘い匂いをさせて、声も可愛い。
この瞬間の美依は、この世で一番可愛らしいとすら思うほどだ。
だから煽られる、心も躰も滾っていく。
俺はぞくぞくするような興奮を覚えながら、下半身に熱が集まっていくのを感じた。
「やっ…ぁっ、だめっ…!」
「どの辺が"だめ"なの、好さそうなのに」
「……ぁあっ!」
割れ目を往復していた指を滑らせるようにして、俺は美依の蜜口に二本挿入させる。
途端に甲高くなった、美依の嬌声。
こんなにぐずぐずになって、すんなり受け入れて。
よっぽど"これ"を待っていたに違いない。
そのまま内壁を擦るように、少し指を曲げて抜き差しすれば……
美依は背中を弓形にし、また肌を熱くさせた。