第13章 愛逢月の秘蜜《後編》＊ 政宗、家康

「もう、出そうなんだけど……っ」

「俺も、結構まずいな……」

「んっ、ふぅ、んっんんっ……！」

「美依…あんたも気をやりなよ、俺で……！」



ぱんっぱんっ…じゅぷっじゅぷっ……
さらに家康の動きが激しくなる。
ギリギリで抜いては最奥まで瞬時にねじ込むといった律動が繰り返されれば、美依はよがってついに政宗を愛撫する唇が止まってしまった。



「あんっ…ぁあっ、あっぁんっ……！」



堪えていた蜜声が解き放たれ、美依は背中を反らしながら、甲高い悲鳴を上げる。
それでも、無意識なのか昂りを掴む手は必死に動いていて、政宗自身を手淫していて。

それは駆け上がる刹那。
美依も、政宗も、家康も。
己の限界地点を目指して、鋭く躰も心も高ぶっていく。


(早く気持ち良く、もっと)


同じ事を考えながら、浸って溺れて。
蜜で狂おしい瞬間が、今華開く。



「はぁっ…出る……っ」

「も、だめ、だめぇぇっ！」

「美依、美依……っ！」

「やっ、あっぁん、あ…………！！」





────ああもう、全てぶっ飛べ





「あっ…ら、めぇぇぇーーー………っっ！」


真っ先に崩れたのは美依だった。
一際高い喘ぎ声を響かせながら、中を最大限に締め上げる。
それはまるで搾り取るような動き。
当たり前のように堪えられず、家康も勢いよく精を吐き出した。
そして、政宗も。
達する瞬間に美依の頭を掴み、口の中に灼熱をねじ込んで……
そして果てれば、美依の喉の奥にたっぷりと白濁が注がれる。



「……っは、ぁ………っ」

「あー…堪んねぇ………」



二人とも一滴も残さないように、緩く腰を動かして美依に情を送る。
美依は上からも下からも、責められ犯され、白く濁った愛情が胃と子宮に流れ込み。


(政宗も、家康も、中だ……)


そんな事をぼんやり思って……
これ以上ないくらいの充実感と幸福感に包まれていた。
まるで、本当に愛されているみたい。
二人の気持ちを知らない美依は、蕩けた心で愛しさを感じていたのだった。












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