第13章 愛逢月の秘蜜《後編》* 政宗、家康
「俺、やっぱり口で」
「……あんた、解りやすいですね」
「先を譲ってやるんだから感謝しろ」
「ほんと上から目線やめてください。美依……体勢変えるよ」
政宗には手厳しく、美依には穏やかにそう言って、家康は美依をうつ伏せにさせる。
前にいる政宗の方に頭を向けさせ、その細腰を掴んで引き上げた。
少しだけ脚を開かせれば、眼下には美依の蕩けた蜜部があって……
馨しい匂いを放ちながらも愛液を零すそこに、今度は家康の喉がごくりと鳴った。
「すごい、いい感じにぐずぐず」
「美依の中は最高だぞ、保証する」
「それ、他の男からは絶対聞きたくないんですけど」
「ははっ、ならお前自身で味わえ。ほら、美依……」
「ふ、あ……」
政宗は美依の顔の下で胡座を掻き、口元に昂りの先を持って行く。
美依はそれを蕩けた瞳で見つめ、先程家康の指にしたように、一回鈴口を舐めた。
途端にぞわりと甘美な刺激が走り……
政宗は荒く息を吐いて、美依の頭を優しく撫でる。
その間に、家康も蜜華を掻き分け、その口に己の欲望の先っぽを押し付けた。
「あー…これはいいな、堪らねぇ」
「……美依、挿れるよ」
「咥えられるか。ほら、手で掴め」
「っ……」
美依が震える手で政宗の熱を掴み、それを咥えようと口を開く。
そして、先を少しだけ咥えた瞬間。
「んぅっっ………!!」
家康が後ろから一気に最奥まで穿いた。
衝撃で先だけ口の中に入っていた昂りが喉の方まで入ってしまい、美依は目を見開いてむせる。
一瞬吐きそうになりながらも、美依はそのまま政宗の熱杭を愛撫し始めた。
それを背後から見て……
大丈夫だろうと確信した家康は、美依の腰を掴んで抽挿を開始させた。
「んっ、ふっ、ふぅ、んぅ……!」
「ぁっ……好い、美依っ……!」
「っ……口の中も熱くていいな、すげぇ気持ちいい」
美依の肌を叩く音と結合部分が擦れる音が、重なって螺旋を描く。
それに加わり艶めかしい吐息と、褥が擦れる音と。
場を支配する全てのものが合い混じって、ひどく背徳的でふしだらな空間を作っていく。