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【イケメン戦国】新篇 燃ゆる華恋の乱☪︎華蝶月伝

第11章 黒と蜜、紅と熱 * 信玄END





(……そう、救い出したいんだ、俺の手で)




魔王の手に堕ちた君。
躰は確かに支配されたかもしれないが……
心までは染まっていない。

だから、君は今ここにいるんだろ?
俺の手で俺の色に染め上げて、あの男の色なんて綺麗さっぱり消してあげよう。
君はただ、俺に身を任せていればそれでいい。

まさに奪還のための契り。
優しく、でも少し強引に責めて……
愛しい者の中にある闇を取り除くのだ。




「信、玄、さま……っ」

「ん……どうした?」

「私、ぁっ…ごめんなさい」




痕を唇で辿っていると、美依が儚い喘ぎ声の合間から謝罪してきた。
不思議に思い、躰から顔を上げて美依を見ると、美依はとても苦しそうな顔をしていて……
思わず、目を瞠ってしまった。




「……どうして君が謝るんだ?」

「だって…他の人に抱かれてて、私…綺麗じゃないし」

「……」

「それなのに、信玄様に癒されようとしてる。私、貴方を利用してるだけかもしれませんよ……?」




(……君は人を利用出来るような子じゃない)

驚くほど純で、素直で真っ直ぐで。
そんな君が人を利用するような真似、できる訳がないのは良く知っている。

だからこそ、今まで苦しんだんだろう?
俺は美依の柔らかな頬に指を滑らせると、ふっと笑みを浮かべた。
そして、その苦しげな表情が癒されるように、優しく声を紡ぐ。




「君はそんなに器用な人間じゃないだろ?」

「……っ」

「それに、君は穢れた訳じゃない。今でもこんなに綺麗だ。ほら……」

「あっ……!」




頬から流れるように手を動かし、胸の一番高い部分に指で触れる。
すでに尖って存在を主張する、可愛らしい花芽を指で撫でると、美依は淡く肌を粟立てた。




「素直に感じて、色も綺麗で」

「あっ…ん……っ」

「君が綺麗じゃないと言うなら、俺の方がよっぽどそうだろ?君を騙していたんだからな」




ぷっくりと膨らむ胸先は弄れば弄るほどに形を変えて、さらに触ってほしそうに赤く色づく。
こんな風にあの男にも染まってみせたのだろうか。
それを思えば、少しだけ癪だが……
『そうせざるを得なかった』状況であったのだろうと、この純粋な子を見ていればすぐに解る。






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