第7章 揺れるびいどろ、恋ノ花模様 * 織田信長
「あ、ぁあんっ…や、ぁっあっ…!」
「美依…っ、美依……!」
「また、きちゃっ…きちゃう……っ!」
そして、一緒に駆け上がる。
全てかなぐり捨てて
心も、
躰も、
貪欲なまでに求めて。
愛しているから、
貴様を、貴様だけを───………
俺だけの為に、艶やかに煌めけ
揺れるびいどろのように、恋ノ花を描いて
「も、らめぇぇーーー……っっ!」
「んっ…ぁ……っ………」
その甘美な瞬間は、瞬く間に訪れた。
深部を突き上げたら、美依が悲鳴を上げて蜜洞をこれでもかと言うほど搾ってきたので…
堪えきれずに、俺も息を詰めて解き放つ。
────びゅくっ、びゅくっ
一回じゃ足らず、二回三回と吐精したら、目の奥にチカチカと火花が散った。
強い快感が突き抜け、美依の腹を目指して熱が放出されて…
全て吐き出した時には、もう美依はぐったりと俺の胸に背中を預けて荒い息をしていた。
「美依……」
「中、熱くて、気持ちいいです……」
「……そうか」
「信長、様……」
「なんだ」
「少しは機嫌、直りましたか……?」
(そこを気にするのか…全く貴様という女は)
とっくに機嫌など直っている。
嫉妬の醜い感情すら、蕩けた気がしたから。
それでも───………
それを気にするなら、利用しない手はない。
何故かって?
いくら抱いても、抱き足りないからだ。
貴様を…愛したくて愛したくて仕方ない。
「いいや、直っておらんな」
「そ、そんなぁ……」
「だから、貴様をさらに抱く」
「……っ」
「俺が満ち足りるまで…何度もだ」
「あ……っ」
そうして、また美依を褥に組み敷いて。
また淫らに花を咲かせて、熱に溺れさせていく。
せっかくの秘密の逢瀬だ。
思いっきり愛しい者を堪能したい。
どんなに愛しても足りない気がするから。
だったら、己が満足するまで愛し合う。
求め、求められて、
互いを堪能して───………
黒い感情まで深紅に染め上げろ。
夜はまだ終わらないのだから、
空が白むまで、俺達の蜜時は続くのだ。