第7章 揺れるびいどろ、恋ノ花模様 ＊ 織田信長

「美依……」

「あっ……！」




俺は一旦律動を止め、美依の躰を繋がったまま起き上がらせた。
胡座を掻き、美依を座らせて、膝裏に手を掛けたら脚を大きく開かせる。
そして、美依の肩に顎を乗せ…耳元で妖艶に囁いた。




「鏡があれば、結合部分も見えるのだがな」

「っ…信長、様ぁ……」

「……貴様の顔が見たかった」




美依が少しだけ振り向き、視線が絡む。
とろんと蕩けた瞳、口も半開きで頬は真っ赤。
その表情はやたら煽情的で、また腰に痺れが走った。

そのままどちらかともなく唇が重なる。
甘さを感じれば、堪らなく心が湧き立つ。
いつも以上に積極的に応えてくる美依が、酷く愛しくて嬉しく思えて…



(……ああ、駄目だ)



美依の中にある熱が、また質量を増した。
さらに鋭く硬くなって…
美依の内壁をいっぱいいっぱいに押し広げている感覚がする。
それを美依自身も感じ取ったらしい。
美依は唇を離し、俺を見つめながら肌を震わせた。




「…っあ、ぁ……」

「どうした」

「中、おっきく……！」

「そうだな、貴様に欲情している…抑えきれないくらいに」




ずっ、ぐちゅっ、ずぷっずぷっ……！

興奮するままに、俺は下から突き上げ始めた。
反動で美依の躰が浮き上がり、また下に落ちてきた所を勢いよく貫く。
さすれば、より深い所まで届いて…
奥の口に先っぽがめり込む感じが、とても快感だ。

美依は再度背中を反らしながら啼き始めて。
間近で歪む顔が、艶っぽく色香を放っていた。




「ぁあんっ、ぁっ、深いぃ…っ！」

「はぁっ…好いな、堪らん……っ」

「らめぇっ…こんな、しちゃっ…！」

「好いのだろう？中が、離すまいと締め上げてくる」




美依の中は柔らかく、俺自身を包み込んで。
その至福の空間は、俺を高い絶頂へと誘う。

美依、
俺の…愛らしい美依。

貴様は俺をどこまで惚れさせる？
焦がれて、熱くなって、溶けて。
俺の醜かった嫉妬心まで蕩けてしまう。

甘い甘い真夏の蜜夜。
お互いに形が無くなったなら、もう。
二人離れないように、混ざってしまえばいいのに。