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その哀しき運命(サダメ)を少しでも変えたくて 番外編

第3章 番外編③「~小さな身体で動ける秘密(後編)~」


血が出たのを見て、オレは直ぐに薬の容器に繋いで、引っ掛け、彼女を横たわらせた。

私は言った。

「点滴するの上手だねツナは…」

そう言って彼女は眠りに就く。

医療班はそれを見届けると部屋から出た。

さっきまで暴れていたのと昨日の暴走した事も重なって、体力が保てないでいる。時間が経つに連れて彼女が衰弱しているのが分かる。

「……彩ちゃんをどうすれば治せる?」

オレの呟きが部屋に響いた。

『彩花を救いたいか? 10世』

「え!?」

オレは瞬きすると彼女を見た。

眠っていたはずの彼女は何故か別人に見えたのは当たりだった様だ。

彼女の体を借りて話すその人はもう一度言った。

『もう一度聞くぞ。この体の少女をお前は救いたいか?』

その問いにオレは頷く。

「救いたい……でも彩ちゃんの体を借りてるあなたは誰?」

その人は微笑むと言った。

『フッ…オレは彩花と共に在る、もう一人の彼女と言うところか……ややこしいのでアーリアと呼んでくれ。口調が男っぽいのは気にしないほしい』

オレは頷く。

アーリアって見た目が同じ彩ちゃんでも綺麗って言葉が似合うと思う。

内心で呟いているとアーリアは言った。

『彩花を救う方法はな……デ……否、綱吉。お前が9世お爺ちゃんに頼んで欲しいのだ。

この子の体を治せるのはDr.シャマルと言う凄腕の暗殺者でもあり、凄腕の医者を兼ねているのだ』

オレは言った。

「そのシャマルって人が診てくれたら彼女は助かるんだね?」

その問いにアーリアは頷く。
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