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その哀しき運命(サダメ)を少しでも変えたくて 番外編

第3章 番外編③「~小さな身体で動ける秘密(後編)~」


9世は険しい表情をしているとドアをノックする音と共に開かれて、入ってきたのは雷の守護者を担っているガナッシュだった。

『失礼します。9世!』

イタリア語でみんなが話す時は仕事だと私は理解しているけどツナに至っては?マークを出している。

慌てた様子のガナッシュに9世は言った。

『どうした? ガナッシュ』

9世の問いに彼は耳打ちをする。

『ッ!?』

9世は一瞬驚愕するも直ぐに平常に戻り、彩花を見て言った。

『彩花ちゃん、すまないが綱吉君と共に部屋へ戻って居てほしい…

少し厄介な事が起こっているようでな…。私達はそれに対処する』

私は頷く。

『分かった。……お爺ちゃん…ガナッシュさんも…無理はしないでね』

彼女の言葉に2人は微笑むと頷いた。

私はツナの右手を取ると言った。

「ツナ…お爺ちゃんたちに急用が入ったみたいだから部屋へ一緒に行こう♪」

「え? う うん」

彼女の言葉にオレは一瞬唖然としたけど頷いて、一緒に部屋へ向かう。

(この時、オレは何故か嫌な胸騒ぎがしていた。このまま部屋に戻ったら何かが起こると一瞬部屋を出る間際にお爺ちゃんを見たらお爺ちゃんは頷いてくれてた。だから大丈夫だとオレは思ってた。この後に裏切り者が現れるとは知らずに…)


9世は2人の気配が無くなると言った。

『それで侵入者は何処まで入ってきている?』

9世の問いにガナッシュは答える。

『侵入者はこの本部を目指して来ていると部下たちからの情報です』

9世は頷く。

『そうか…。では、家光たちに対処してもらおう…ガナッシュ…頼めるな?』

『Si.ボス!』
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