その哀しき運命(サダメ)を少しでも変えたくて 番外編
第3章 番外編③「~小さな身体で動ける秘密(後編)~」
即答して彼女が戻った事に気付いた家光は側に寄ると言った。
「大丈夫だったか? 何もされなかったか?」
その問いに私は頷く。
「大丈夫。中の人たち……数人だけど歴代のボンゴレボスに会えたし、お話も出来たよ♪
8世がね私の知ってる子にそっくりだったからビックリしたよ。緊張したけどお爺ちゃんが居てくれたし」
そう言って見ると9世は言った。
「彼女の過去は私たちには到底返せない償いだ。だからボンゴレは彩花ちゃんと他の…「お爺ちゃんその配慮は無用だよ♪
だってもう私たちの保護は復讐者がしてくれてるから」 っな!?」
これには9世と家光は驚愕した。
「いつ!? いったい何処で!?」
家光の問いに私は言った。
「えーっと…確か遠足の数日後で場所は並盛公園だよ。私たちに付きまとうストーカーファミリーを蹴散らし
終わってから彼らの方から私に話し掛けて来たの。でお互いに交換条件を出し合って……
私は彼らが手出しできない白マフィアの中に居る黒を捕まえるのと私たちの前面保護。私が彼らに出した条件は秘密です♪」
9世と家光は唖然とした。
一通りの話を終えて、彼が待つ部屋に戻ると当の本人は待ちくたびれて眠っている。
私はベッドの縁に座って彼の頭を撫でた。
意識の奥でふてくされた綱吉を見つけると言った。
[遅くなってごめんね。ちゃんと来たからこっちを向いて……綱吉]
私の呼び掛けに彼は振り返ると懐に抱きつく。
私は苦笑すると言った。
[アハハ…綱吉ってば甘えん坊ねぇ]
そう言われて頭を撫でられながらオレは言った。
[……色々背負わせてしまって…ごめん]