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その哀しき運命(サダメ)を少しでも変えたくて 番外編

第3章 番外編③「~小さな身体で動ける秘密(後編)~」


[そなたの意思と決意…しかと認めた。そなたに我等ボンゴレの証を継承する!]

カアアァッ…、足元にボンゴレの証が浮かび上がり、キイィンッ…、リングにその証が浮かび上がったと同時に先端部分の塊が砕けて、オレンジ色の小さな宝石が現れる。

私は敬意の構えを取ると言った。

「ボンゴレの証、しかと承りました。ジェラール・アーリア基、空季彩花。この証に恥じぬ様力を正しく導きます」

初代は微笑むと言った。

[フッ…期待しておるぞ……我が分身を持つ異世界の来訪者よ]

私は頷く。

「……初代、そろそろ現実へ返して下さい。でないと心配性な人が

だだっ子に成りだしたと相棒が警告しているので」

[ふむ…致し方ないな]

初代が頷く。

「恐らく次に会えるのは10年後になるでしょう。それまではお別れです」

初代は私の頭を撫でながら言った。

[そなたの事……知れて良かった。10年後にまた会おう……彩花]

私は名前を呼ばれて嬉しくて微笑んだ。

[この世界の成長した10世にも早く会いたいものだ…ハハハ!]

そう言って微笑む初代に私は遠ざかる意識の中苦笑いするしかなかった。


「彩花ちゃんが居ないとツナが絶対にキレる! 俺はツナと喧嘩したくねぇよ!」

家光の愚痴に私は微笑む。

「……フフフ…そう思っているならちゃんと彼の側に居て、彼の事をちゃんと理解してあげなきゃ…

でないと彼、貴方の事を誤解したまま喧嘩別れしますよ?」

「それは嫌だっ!? って彩花ちゃん!?」
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