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その哀しき運命(サダメ)を少しでも変えたくて 番外編

第3章 番外編③「~小さな身体で動ける秘密(後編)~」


[これは…10世が選んだのも納得がいくな…異世界にここまで大空を想像させた女性は居ないだろう]

私は微笑むと言った。

「フフフ…初代そんなに褒めても何も出ませんよ」

綱吉は彼女の服の裾を摘まんだ。

「綱吉?」

私は首を傾げてそっちを見ると彼はまるで拗ねた子供の様な表情で見上げるその姿に何故か私は頭を撫でながら言った。

「久し振りに会えたのに構ってもらえないから拗ねてた?」

「~~っ///」

俯く彼の耳は真っ赤になっていた。

私は頭をポンポンと優しく叩く。

「お話が終わったら構いに行ってあげるから待てる?」

バッと彼は驚愕した表情で私を見ながら頷く。

[本当に?]

その問いに私は微笑みながら答える。

「フフフ…一心同体だから分かっているでしょうに……綱吉に嘘は言わないわよ」

彼は微笑むとその姿を消した。

私はそれを見届けると今の姿に戻る。

初代は言った。

[10世があそこまでなつくとはそなたは本当に大空を型どった者だな]

初代の言葉に私は瞳を揺らすと言った。

「私なんて……大空とはかけ離れた存在ですよ。何故私が大空に選ばれたのか……今でも疑問に思ってる」

初代は言った。

[大概は他人よりも自分を優先にする者が居るがその中で大空に選ばれる理由は意図も簡単だ。

自分よりも他人を優先にする気持ちを持った者それが大空の守護者に選ばれる理由だ]

私は心当りが沢山ある。

9世は言った。
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