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その哀しき運命(サダメ)を少しでも変えたくて 番外編

第3章 番外編③「~小さな身体で動ける秘密(後編)~」


私の側にこの世界の初代が姿を見せる。

「……初代」

初代は申し訳ない表情で言った。

[どうしてもそなたの事を知りたかかったのだ]

私は言う。

「それは貴方の直感が私の身に何かが起こると警告していたからですか?」

[[ッ!?]]

初代たちは驚愕した。

私は話す。

「私の中にもブラッド・オブ・ボンゴレが在りますから……それに貴殿方が私に会いたいと思っている事も薄々気付いていました。

でもあの時の私はまだ体が未完成で頭の整理がまだ終わっていなかった。そんな状態で貴殿方に会う訳にはいけなかったから

9世たちに私たちに関する記憶を封印して、私がもう一度イタリアへ行く事を決めた時に封印を解き、貴殿方に会う事にしたんです」

初代は言った。

[そこまで計画的にしていたとはな]

[君は中々の策士ね]

初代の隣に8世が姿を現した。

確かにハルに何処と無く面影を感じるけど相棒は否定しているからパス

私は内心で呟き、苦笑いしながら言った。

「アハハ…私なんて策士とはほぼ遠い……予定を組んでその通りにしていただけです」

8世は言った。

[それでもよ……9世が気に入るわけね]

ふと私の後ろには9世が居て、私の頭を撫でながら言う。

[この子はまだ子供なのに気配りが上手でみなの心を掴んでいます。私は初めてこの子に会った時に心を奪われましたからね]

私は言った。

「え? 私って知らない間にみんなを虜にしてたの?」

(((天然過ぎてる!?)))

首を傾げる彼女にみんなは内心で悶える。

初代は言った。

「そなたの事を教えてくれないか?」

初代の問いに私は頷く。
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