その哀しき運命(サダメ)を少しでも変えたくて 番外編
第3章 番外編③「~小さな身体で動ける秘密(後編)~」
「それにあの奈々とツナが君を気に入っているからな。俺が君をツナから引き離そうとすれば
ツナが嫌がるのが目に見えてる。家が向かい同士なのに「彩ちゃん今何してるのかな?」とか君の事ばかり話すんだぜ?
そんな君を寧ろ俺は自分の娘として迎え入れたいくらいだ」
「え?」
私は瞬きする。
9世たちも瞠目していた。
それって嫁に来ないかと言う事ですよね!? まだ早いし! と言うか知らない間にフラグ立てちゃってたの私!?
内心で動揺していた。
9世は言う。
「話を戻すが彩花ちゃんそれを証明出来る物はあるかい?」
9世の問いに我に返った私は懐からチェーンに通した指輪を取り出しながら言った。
「証明はこの指輪です。私が気が付いたら手に握っていた物です」
「「ッ!?」」『ッ!?』
9世たちは驚愕して居た。
『9世、このリングはまさか!?』
ビスコンティの言葉に9世は頷く。
『あぁ…間違いない……世界の終焉に現れると言われているフィーネリングだ』
(フィーネ…イタリア語で終わり)
家光は内心で呟くと言った。
「9代目、このリングはいったい…?」
その問いに9世は話す。
「このフィーネリングの持ち主が最初に現れたのは初代の時だったと記されていた。フィーネの大空に
認められた者は守り手と呼ばれ、世界の終焉を阻止するだけではなくトゥリニセッテに唯一干渉が出来るとも記されていた」
家光は言った。
「では彩花ちゃんはボンゴレリングに触れる事が出来ると?」
家光の問いに9世は頷くと方膝を着いて言った。