その哀しき運命(サダメ)を少しでも変えたくて 番外編
第3章 番外編③「~小さな身体で動ける秘密(後編)~」
『フフフ…お久し振りですね。9世お爺ちゃん…と言っても貴殿方は覚えていないでしょう。
だから今、掛けた封印を解きますね』
そう言って私は指をパチンッと鳴らす。
「ッ!?」『『ッ!?』』
家光たちに掛けられた記憶の封印が解けると驚愕しながら彼女を見る。
私は言った。
『私の事は何かと伏せて置きたかったので勝手してすみません』
謝る私に9世は言う。
「いや、君の判断は正しかったよ。お陰で此方も対して影響が無いからね」
私は微笑む。
「フフフ…それは何より安心です」
家光は言った。
「彩花ちゃん……君はボンゴレについて等の事は知っているのか?」
家光の問いに私は頷く。
「はい。と言っても大半が自分が居た元の世界で知り得た情報ですけどね」
「元の世界?」
家光は首を傾げた。
私は苦笑いする。
「アハハ…実は肉体はこの世界のモノなんですけど魂はこの世界とは全く別の……
異世界と言う所から来た来訪者と言った所でしょうね」
「異世界から来た!?」
家光が驚くのも無理はないと9世とビスコンティは苦笑する。
私は頷く。
「そして私はこの体に宿り、彩花となりました。私に関する細かい詳細は掟に関するので
今は言えません。ごめんなさい」
謝る彼女に家光は言った。
「謝る必要はないぜ彩花ちゃん。君が何者であろうと君はツナを光の世界へ連れ出してくれたからな」
「ッ!?」
家光の言葉に私は驚愕する。
そして微笑み、私の頭を撫でながら言った。