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その哀しき運命(サダメ)を少しでも変えたくて 番外編

第3章 番外編③「~小さな身体で動ける秘密(後編)~」


その中にもちろんⅠ世のも。

自分が見たまんまの彼の姿だった。

私は家光を見て言う。

「家光さん何処へ向かうの?」

私の問いに家光は言った。

「さっき言った俺の上司の部屋さ。向こうも今は忙しいから動けねぇんだ」

そう話す家光の後ろに居る部下たちを私は一瞥する。

バジル君が居ないのはまだ任務に出られないからか…それとも……まぁ…何にしてもあの変な知識だけは何とか改善策を考えなきゃ。でないと死んでも死にきれないわ

私は別の決意を固めた。

ふと家光が歩みを止め、私は両開きのドアを見上げる。

家光は言う。

『家光です。9代目、空季彩花を連れてきました』

『…入りなさい』

室内から男性の声が聞こえた。

家光は一声かけ、ドアを開けて中に入る。

校長室? の2倍はある大きな部屋の奥の机にある書類に何かをしては左側の束に重ねている短髪の白髪に白髭を蓄えた現ボンゴレ9代目ボスこと9世が鎮座していた。

側には9世の雲の守護者であるビスコンティが私をジッと見ていた。

他の守護者は任務中みたいね。にしてもあの時より更に老けたわね。お爺ちゃんは無理するからなぁ〜…

内心で呟いてると9世は手を止めて、家光を見て、私に視線を向けると微笑んだ。

そして立ち上がって前に来ると方膝を着いて私の視線に合わせる。

「『ッ!?』」

家光とそれには2人は驚いていた。

9世は言う。

「遥々日本からようこそ…可愛いお嬢さん」

その言葉に私は少し微笑む。
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