その哀しき運命(サダメ)を少しでも変えたくて 番外編
第3章 番外編③「~小さな身体で動ける秘密(後編)~」
ナックルとの戦いで精神世界での私の力は完璧にチートになってしまった為にジョットたちからしばらくはお別れになった。
まぁ…覚えた分を現実世界で再現出来るのにかなりの時間がかかったからね
ツナたちと共にイタリアへ向かった私は目が覚めたら豪華な部屋に居た。
隣には彼がスヤスヤと眠っていて物凄く癒しなんだけどそんな場合じゃない。彼が私の左手を握っているし、相棒が語るここはあの場所だって…心構えを前に来ちゃったのかぁ〜…3年ぶりのボンゴレ本部
窓の外はまだ明るい陽射しが部屋を充たしていた。
自分が来ている服を見るといつの間にか黒のドレスに変わっていて、元着ていた服は枕元に綺麗に畳まれて、靴もある。
胸元に違和感があってそれを取り出して見ると綺麗なオレンジ色の花を象ったペンダントだった。
意識が落ちる前にジョットがくれた物だ。
「ありがとう…ジョット」
私は呟くと相棒が誰か来ると囁くので彼を起こす。
眠そうだったオレは彼女を見てハッとすると言った。
「ッ!? 彩ちゃん、目が覚めたんだ。まったく起きないから心配したよ」
オレの言葉に彼女は申し訳ない表情をしながら言った。
「心配かけてごめんね。それと……///
ありがとうねツナ。手を握っててくれて」
顔を赤らめて言う彼女にオレも同じ反応をするとパッと放す。
「こ これは! 彩ちゃんが途中で魘されていて心配だったから…///」
私は瞬きをした。
魘されていた? 私が?
内心で唖然としているとノック音と共にドアが開くとそこには黒のスーツを着た家光と数人の(家光の)部下が居た。