その哀しき運命(サダメ)を少しでも変えたくて 番外編
第2章 番外編②「~小さな身体で動ける秘密(前編)~」
[手紙にそれに関する事を残したのは正解だ。後は誰にも見られない様…燃える様にしておけば大丈夫だ]
私は言った。
「それってどうやるの?」
Ⅰ世は瞬きをし、ハッとしながら言う。
[そうか…彩花はまだ死印を持ってなかったのだな]
私は瞬きすると言った。
「それって9代目が勅命とかで使ってる死ぬ気の炎が出るアレ?」
私の問いにⅠ世は頷く。
[そうだ。アレは特別製でな…大空に選ばれた者しか押せないし、炎も出ないのだ。致し方ないなコレを使うといい。これを知るのは最早居ないだろうからな]
Ⅰ世は寂しそうに微笑みながら私に判子を差し出す。
私はそれを鏡越しで握るようにすると手の中にその判子が在った。
私はそれを一番上に押すと紙を封筒にしまう。
それから我が家で最後のお風呂に入って、就寝する。
意識世界で泣きじゃくる私をジョットが慰めてくれた。
私はそれが嬉しくて向こうで過ごす時の名前を言ったら驚いてた。
必要な時は力を貸してと言ったらジョットは頷いてくれる。
その笑みが彼らしいと言えば少し照れてて、しかも技の伝授まですると言い出した時、私は慌てた。
そしたら何故かGたち、初代ボンゴレ守護者全員が居てたから一斉のツッコミにジョットたちはしてやったりと笑っていた。
本当に狸爺だ
内心で呟いてるとDが私の両目を塞ぐともう時間だと意識を落とす。
目を覚ますと朝日が昇る前だった。
私は仕度を整えて、リビングに手紙を置いて、家を出ると振り返って見上げる。