その哀しき運命(サダメ)を少しでも変えたくて 番外編
第1章 番外編①「〜私の使命と家族としての在り方〜 」
内心で私は泣く。
私は顔を真っ赤にさせながら千鶴の元へ行った。
「千鶴……さん」
「ん?」
私の呼び掛けに千鶴は振り返ると言った。
「千鶴さんじゃなくてお母さんが良いのだけど仕方がないかぁ〜…
で、どうしたの? 彩花」
私は言う。
「うぅ〜……おねしょ…しちゃったの」
私の言葉に千鶴は瞬きすると言った。
「あらあら…よく知らせてくれたわね」
千鶴はテキパキとシーツを洗い、布団を干す。
私は尚吾が居ない事に気付く。
「……お母さん……お父さんは?」
千鶴は瞠目しながら彩花を見た。
その表情が不安げなのに気付いた千鶴は目線を合わせながら話す。
「お父さんはね仕事に出てるのよ。私とお父さんは同じ職場で働く同期なのよ。
と言っても彩花には難しいかしらね」
私は首を振る。
「ううん……分かるよ。でも私……じしんが上手く話せないから……
ふくざちゅな気分になってる」
千鶴は微笑む。
「フッ…それはお母さん達に任せなさい! これでも職場では言語学を仲間に教えられる腕前はあるからね♪
彩花も時期に話せるようになるわよ」
私は頷くとさっそく千鶴のレッスンを受ける。
夕方になって部屋に戻った私はベッドに横たわった。
つ 疲れた……日本語ってこんなに難しかったっけ? (汗)
内心で呟きながら千鶴から教わった事を頭の中で復読。
ジョットは話す。
[ふむ……俺が居た時よりも日本語はかなり進歩していたのだな
千鶴の教え方が良いから俺も覚えやすい]
私は苦笑いしながら言う。