その哀しき運命(サダメ)を少しでも変えたくて 番外編
第2章 番外編②「~小さな身体で動ける秘密(前編)~」
『それを救い出し一般の子供として6人を世に放ったのは私よ。それに私自身の魂もこの世界の住人ではないからね』
赤子は瞠目すると言った。
『それは興味深いね。でも話してもらえないだろう?』
私は言った。
『話した所で信憑性が無いことだからね。それよりも早くこのゴミを回収しないとヤバいんじゃないの?』
私の問いに赤子は長身の人に小声で何かを伝えると長身の人は赤子から離れてゴミを鎖で回収を始めた。
赤子は言った。
『僕の名前を教えるのとキミに復讐者権限の一部を託すよ。キミが気に入った奴が牢獄に居たら出せる手筈のね』
『ッ!?』
私は驚愕すると言った。
『ちょっと待って! そこまで譲歩して私は得だけど貴方にはメリットがないじゃない!』
赤子は話す。
『キミから教えてもらえる呪いについての情報が僕にとっては命よりも大事なことだからこれくらいはさせてくれ……
バミューダ…それが僕の名前だよ。情報を提供を期待してるよ……アーリア』
そう言ってバミューダと長身の人は消える。
私は息を吐く。
「……ハァ…あぁ〜…体が震え上がってる…よく頑張ったわね私ぃ!」
私はそう言って体を擦りながら家路へと歩いて帰った。
それから1年経つのは早くて2年生へと進級した。