その哀しき運命(サダメ)を少しでも変えたくて 番外編
第2章 番外編②「~小さな身体で動ける秘密(前編)~」
『これはキミがやったのかい?』
その問いに私は頷く。
『えぇ…内2人は炭にしたから生きていないでしょうけど』
『ほう…』
赤子は私を見つめると言った。
『キミはただの人と異なるようだね。いったい何者なんだい?』
私は話す。
『禁忌の末に産まれた生きた初代ボンゴレのクローンであり、このフィーネリングの守護者に選ばれた者…名は……そうだな…
ジェラール・アーリアと名乗って置こう何れ裏社会に轟かす事になる名だからな』
赤子と長身の人の息を飲む音が聞こえると私は少し微笑む。
『フフフ……私たちに関する事は貴殿方とって重要な掟に入るでしょう? それに私は貴殿方と話をしたかったから
そちらから来てくれたから感謝してるわ』
『『は?』』
赤子と長身の人の息の合った唖然とした言葉に私は言った。
『取り引きをしましょう。私が貴殿方の代わりに白の中に潜む黒の根を摘む。そして私は貴殿方に
長年探し求めてるアルコバレーノの呪いに関する情報を提供する』
『『ッ!?』』
2人は驚愕すると赤子が話す。
『黒の根を摘むだけじゃキミが差し出す例の件とは不釣り合いだね。それじゃあ気が進まないからそうだね。
キミたちの身柄の保護を引き受けよう。これなら互いに得だろ?』
私は瞬きすると言った。
『いいの? そんなにあっさり身柄の保護を引き受けたりして』
私の問いに赤子は話す。
『全く苦にはならないし、キミたちの安全は僕らにとっては絶対だ。まさか禁忌の子供が7人も居たなんて……
全く……これだから人間は残忍だね』
私は言う。