その哀しき運命(サダメ)を少しでも変えたくて 番外編
第2章 番外編②「~小さな身体で動ける秘密(前編)~」
「良くできました。うん。頻度が増える一方だからそろそろ噛み砕こうかなって思ってる」
私は言った。
「雷舞ちゃん…どこでそんな言葉を覚えてくるの?(汗)」
私の問いに雷舞は話す。
「同い年の従兄の口癖を真似たの♪ 雰囲気出るかなと思って」
((その従兄はいったいどんな台詞を言うんだよ!!))
楓と清が内心でツッコミを入れる中、私はその従兄が雲雀である事は知っていた。
え? 何で知ってるのかって? 尚吾達についてはこっそりと調べさせてもらったのよね♪ まぁ…でも自分達の親とツナ達の親との接点が在りすぎて逆に困惑したのは言うまでもない
私は内心で呟くと言った。
「確かに私もさすがに見過ごせない所まで来てるからね〜…」
私は楓たちを見て言う。
「みんな…ちょっと手伝ってくれる?」
私の問いに楓たちは瞬きをした。
私はヒソヒソと作戦内容を伝える。
「「「え? マジでやるの?」」」
3人が唖然とした表情で問うのを見て、私は頷くとニヤリと笑いながら話す。
「テリトリーに入った者をいつまでも放置するなんて私は嫌だからね」
楓たちは彼女の知らない表情を初めて見た瞬間でもあり、彼女が自分たちが守らなければならない人だと改めて認識した。
私は言った。
「これは強制じゃないからね。戦うのはまだみんなは早いのは私が一番分かってるからそれでも
一緒に来てくれると言うなら学校が終わってから……
そうね…並盛公園に集合ってことであ、津知君たちにも伝えといてあげてね♪」
この言葉には楓たちは驚愕していた。