その哀しき運命(サダメ)を少しでも変えたくて 番外編
第1章 番外編①「〜私の使命と家族としての在り方〜 」
私はある疑問を言う。
「……お父さん…重くない?」
尚吾は瞠目すると彩花を見た。
千鶴も瞠目している。
尚吾は微笑む。
「フッ…彩花は軽いぞ〜…軽すぎるくらいだ。帰ったら千鶴……
いや、お母さんのご飯をたくさん食べろお母さんの料理は旨いぞ〜…」
尚吾の言葉に千鶴も話す。
「褒めすぎですよ尚吾さん。たくさんは急には無理だから消化が良くて
栄養が摂れる料理を作らなきゃ……今から買い物へ向かいましょ♪」
「そうだな…彩花も欲しいのが在れば言うんだぞ?」
尚吾の言葉に私は頷く。
スーパーに着くとそこは何でも在りな店だった。
イタリア語で全て書かれているので私には全くのチンプンカンプン。
すると相棒が何かを見付けてくれた様で私はそっちを見た。
「ッ!?」
私は目を見開く。
そこには私の大好きな〇プ〇〇〇スが数種類置いてあった。
「お母さん! お父さん! 私、アレが欲しい!」
私は2人に欲しい物を指差す。
千鶴は私が指差した商品を手に取ると言った。
「これがいいの?」
千鶴が手に取ったのを見て私は大きく頷いた。
尚吾は笑う。
「ハハハハ! まさか彩花がアレが好きだったとはな…。本部で食べたのか?」
私は首を振る。
「違う……上手く言えないけど……違うの……ごめんなさい」
謝る私に尚吾は言った。
「彩花は何も悪くないから謝らなくていいんだぞ。謝るのは俺の方だ。お前はまだ上手く話せないのに色々聞いてしまったからな」
尚吾は彩花の頭を撫でると買い物を済ませて家に向かって歩く。