その哀しき運命(サダメ)を少しでも変えたくて 番外編
第1章 番外編①「〜私の使命と家族としての在り方〜 」
9世達の記憶を封印して尚吾、千鶴夫妻に駆け寄った私は二人の片手を握りしめた。
空季尚吾(そらき しょうご)さん、私のお父さんになってくれた人で歳は25歳で表側はイタリア住まいのサラリーマン、でも本職はイタリアマフィア ボンゴレファミリーの中では中階位の偉い人らしい。
見た目はイケメンな人……私の好きな〇桜〇のあの人似の人だ。性格は正反対だけどね(笑)
空季千鶴(そらき ちづる)さん、尚吾さん同様に私のお母さんになってくれた人で同い年の同じ職務の人。
2人が結ばれたのは2年前との話。
千鶴さんも薄〇〇の彼女似でキレ可愛い人だ♪
女性でキレ可愛い人など滅多に居ない。
駆け寄る私に2人は瞠目する。
私は微笑むと2人も笑みを見て微笑んだ。
しばらく歩いてると私は疲れてしまって動けなくなった。
ヤバイ……脚がかなり痛い…慣れない靴の影響も出てるな〜…これ(汗)
「彩花?」
「どうしたの? 彩花」
立ち止まった私を心配する2人に私は言った。
「ご ごめんなさい……歩き…疲れて……脚が動かない」
尚吾はハッすると彩花に目線を合わせながら言った。
「謝らなくていいんだぞ? 彩花。お前は俺達の娘なんだ
だから俺達にいっぱい甘えてこい!」
私はきょとんと瞬きする。
甘える? 私がこの2人に? 本当の親でもないのに甘えていいの?
内心で疑問に思っていると脳裏に声が響いた。
[[そなた/君はその2人の娘になったんだ。だから甘えていいんだよ]]
ジョットと綱吉にそう言ってもらえて私は尚吾に抱きつく。
「ッ!?」
尚吾は驚いたが彩花を抱きしめるとそのまま抱っこした。