その哀しき運命(サダメ)を少しでも変えたくて 番外編
第1章 番外編①「〜私の使命と家族としての在り方〜 」
私の問いに顔を赤らめて俯く姿を見て納得して言った。
「結婚は出来た?」
私の問いに綱吉は頷く。
「子供は作れた?」
[最初は男の子が……後は女の子だった]
綱吉の答えに私は瞠目すると言った。
「女の子って大丈夫だったの!?」
私の問いに綱吉は頷く。
[ボンゴレを自警団までに解体して権力とか色々を無力化した後に出来た子供だから]
私はそれを聞いてホッとする。
「そう……幸せな家庭暮らしが出来たんだね」
綱吉は少し寂しそうな表情をすると話す。
[幸せな時間だった……俺には勿体ないくらいに……だから内乱が起こる前日に家族にはちゃんと伝えたよ。
俺達が生きて帰れない事を……京子は泣いてな……息子は……嘉幸(よしゆき)は京子に寄り添っていて
娘の陽光(ようこ)は俺にすがり泣いてたよ]
私はその光景が想像出来たから苦笑いした。
「アハハ……それでも彼女達は受け入れてくれたのでしょう?」
私の問いに綱吉は頷く。
[そう言えば極寺くん達の子供も嘉幸と同い年なんだ。
俺の跡を嘉幸達に託してね]
私は微笑むと言った。
「隼人達がね…組み合わせは聞かないでおくわ。楽しみが減るからね♪」
私の言葉に綱吉は微笑むと言った。
[ハハハ……言いそびれたんだけどさ……今君達が持ってるこっちではフィーネリングって呼ばれてる指輪
アレレ実は俺達の世界でのボンゴレリングだったりするんだよね…アハハ…(汗)]
「っえ? ……ええぇ――っ!?」
私は瞬きすると叫んだ。
「どういう事よ!! さっき息子に跡継ぎしたって言ったよね!? なら何でリングがここにあんのよ!?」