その哀しき運命(サダメ)を少しでも変えたくて 番外編
第1章 番外編①「〜私の使命と家族としての在り方〜 」
[それから俺達は彼女から授かった力をものにする為に修行したんだ。そして彼女の言ったお通り混沌はまた俺達の前に現れた。
でもあの時に無かったモノを俺達は持っていたから混沌を倒す事が出来たんだ。やっと平和になって暢気にやってたからかな?
ファミリーのみんなを巻き込んだ内乱が起こってね]
私は言った。
「内乱がって……綱吉達をよく思わない人達がボンゴレレ内に居たって事?」
私の問いに綱吉は苦笑いすると話す。
[アハハ…そうなるね……世界を救ったと言っても俺達と一部の人間しか知らないことだったし]
私は言った。
「……どうして言わなかったの?」
綱吉は瞬きすると言った。
[言ったところでマフィアのボスになってしまった俺の言葉なんて……信じる者なんて居ないよ]
「……そんなことない…」
[?]
綱吉は彼女を見ると俯いていた。
私は震える声で言った。
「綱吉を……ツナナを知っている人達ならば信じてくれたはずだよ? 今までツナが出逢ってきた人達ならば…
ツナが世界を救ったんだって言えば信じてくれたんだよ? なのに……何で…」
私は堪えきれずに涙を溢す。
[彩花!?]
綱吉は驚愕した。
私は涙ぐみながら話す。
「私はどんな事があっても貴方を信じた。住む世界は違っていたけど…貴方がしてきた事に間違いはなかった。
間違えていたら今頃あの鬼の家庭教師様から蜂の巣にされてるところだよ?」
[うぅ……有り得たから否定出来ない]
呻く綱吉に私は苦笑する。
「アハハ……そう言えば…綱吉は再度京子ちゃんに死ぬ気で告白したけど…どうなった?」
[……///]