その哀しき運命(サダメ)を少しでも変えたくて 番外編
第1章 番外編①「〜私の使命と家族としての在り方〜 」
綱吉は言う。
「――の――についてはまだ――だから……守護者が揃い次第向かおう」
「分かりました」
隼人は頷く。
「いったい奴等は何をしようと企んでいるのでしょうか? オレには何だか嫌な予感がします。奴等は
今までの奴等とは何かが……上手く言えませんが…」
綱吉は言った。
「極寺くんもそう思うって事は俺の勘も同じだよ」
「超直感ではなんと?」
隼人の問いに綱吉は首を振る。
「警鐘をずっと鳴らしてる……それに胸騒ぎもする。もしかしたら何かが起こる可能性が
あるからみんなには警戒を怠らないように言っておいて」
「Si.ボス」
隼人は了承すると執務室を出た。
立派なボスに成ってたんだね……綱吉は…
私は内心で呟くと綱吉は言った。
「トゥリニセッテの突然の異変に謎のファミリーー――……このタイミングで来たのは安寧なのか……破滅なのか…」
綱吉は窓から空を見上げる。
厚い雲に覆われた空は暗かった。
[……この時にもっと早く気付くべきだったんだ。俺達が既に混沌に引きずり込まれている事に…]
私は隣を見た。
また景色が変わる。
景色には綱吉達とフードを被った集団が対立していた。
綱吉は切ない表情をしながら話す。
[そして俺達はそのファミリーと謁見した時に奴等のボスは言ったんだ。
「この世界はもう終焉を迎える……お前たちには最早何も出来まい
要のトゥリニセッテが使えないのだからな」
って]
「ッ!? それって」
私は驚愕する。
何故相手側がそれを知っていたのかは分からなかった。