第4章 記憶と真実
「…お前は…前世で俺と一緒に暮らしていたオカメインコのだよな…?」
前世でお前はオカメインコだったよな、などとても正気の発言とは思えない。
普通ならこんなイカれたことを言う男など恐怖しか感じないだろう。
しかし、リヴァイには頭の片隅から溢れてきた膨大な記憶から間違いではないと確信があった。
リヴァイは前世で人間の姿になったをキッチンで強引に抱く夢をみたのだ。
それは今目の前にいるの瓜二つ。
夢の中での首元から香った香りも同じだ。
リヴァイは確信しかなかった。
「リヴァイさん…ど、どうしてそれを…」
「熱で苦しそうにうなされてるお前を見て…このまま死んでしまうのかと一瞬不安がよぎったんだ…そしたらいきなり視界がおかしくなって、頭に変な衝撃が走って…前世でお前を看取った時のことを思い出したんだ。きっと“死なないでくれ”という感情のリンクがトリガーになったんだろう…」
「そ…そんなことって……」
思っても見なかったリヴァイの話に、はポロリポロリと大粒の涙を流した。
「本当に…なんだな?!」
こんなイカれた問いかけに対して、否定的な言葉が返ってこない上には涙を流した。
もう、は前世で共に暮らしたオカメインコのの生まれ変わりで間違いないのだろう。
「うっ…うぅ…リヴァイさん、本当に…本当に思い出してくれたのですか…?こんなことって…こんなことって…」
「思い出した…今までに対して感じていた既視感のような感覚は気のせいではなかったんだな…」